個人がブログを使って稼ぐのは昔からある手法ですが、最近は動画サイト『YouTube』も台頭してきています。今から始めるとすれば、いったいどちらの方が稼げるでしょうか?それぞれの仕組みや収入の目安について解説します。
YouTubeとブログはどちらが稼げる?
YouTubeに動画を投稿し報酬を得ているトップクラスのユーチューバーは、かなり羽振りが良いというイメージを抱いている人も多いのではないでしょうか?
一方、ブログでも「月に○○万円稼いでいる!」と公言している有名ブロガーもいますし、本を出版しているブロガーもいます。
YouTubeとブログはいったいどちらが儲かるのでしょうか?詳しく見ていきましょう。
アフィリエイトについて
YouTubeもブログも、メインとなる稼ぎ方は『アフィリエイト』と呼ばれる仕組みです。
アフィリエイトはページ内で広告を掲載し、その広告に対し訪問者が反応を返すことで、報酬が入って来るという手法のことを指します。
広告が収入源になるのはどちらも同じなのですが、その仕組みは若干違うのです。どういうことなのか、次で見ていきましょう。
ブログアフィリエイトの仕組み
ブログアフィリエイトには、主として2つの報酬獲得方法があります。1つは、広告がクリックされることで報酬が発生するクリック報酬型と呼ばれる仕組みです。
そしてもう1つは、広告経由で商品やサービスが購入されることで報酬が発生する成功報酬型のアフィリエイトです。
成功報酬型は成約が難しい分、単価が高めに設定されています。ブログアフィリエイトはこれらの仕組みで報酬を得るのが一般的です。
YouTubeアフィリエイトの仕組み
一方、YouTubeの仕組みはどうなっているかというと、まず、YouTubeの広告は3種類あるということを覚えておきましょう。
1つが『インストリーム広告』です。動画が再生される前に表示される全画面のCMがそれに該当します。ユーザーに対し半強制的に動画を見せられるので広告力は高めです。
2つ目の『オーバーレイ広告』は画面の定位置に固定されている広告で、YouTubeの場合は動画の真ん中下段あたりに表示される広告を指します。
最後に『サイドバー広告』です。画面の端に表示される広告で、ほかの2つと比較すると効果は低めです。
3つの広告を何人のユーザーが見たか=動画再生数がYouTubeにおける報酬の指針となります。
ブログのPV数と収入の目安
Googleなどの検索エンジンが、ブログを評価する重要な指標の1つとして『PV数』があります。PVはブログ内で何ページ閲覧されたのかという回数のことです。
例えばアクセス数50で、PV数が50なら、訪問者は最初の1ページを開いただけで帰ってしまったということになります。ページを開いただけですぐに閉じてしまい、内容をよく見ていないかもしれません。
しかし、アクセス数10でPV数が50なら、1人平均5ページをサイト内で移動したということになり、すぐに帰ってしまった可能性は低いでしょう。
単純に全てのページに広告が表示されていたとしたら、PV数の差は広告を見る機会の差です。そのため、どの程度の収入があったかは、PV数からある程度割り出せます。
月間のPV数を元に、収入を予測して割り出してみましょう。
月間3,000PV未満
1日の平均PV数は100未満ということです。あまりサイトが賑わっていない状況を示しています。
始めたばかりの人にとってガッカリする数字かもしれませんが、ブログ始めたての頃はそもそもブログ内に記事が少ないのでPV数も伸びません。最初のうちは、あまり気にしなくて良い数字です。
収入の目安は、0~数百円といったところでしょう。ここからどのように伸ばしていくかが、アフィリエイターとしての課題になります。
月間10万PV以上
月間10万PVも稼げるとしたら、アフィリエイターとしては上級者の部類です。月収は10万円前後が見込めます。
このくらいになってきたら、記事を外部に発注することを考えても良さそうです。このあたりから1人だけでやっていくのが大変になってきます。
記事作成を外部に任せてあまった時間で、別のアフィリエイトに挑戦することも可能です。自分の空き時間を増やすことが、ここからさらに収益を伸ばすために必要になってきます。
月間100万PV以上
この段階になってくると、大企業のサイトと同レベルです。広告に対し特別単価が上乗せされたり、商品を紹介して欲しいと企業からオファーがかかったりもします。
ここまで来ると、収入は100万円近くなっている場合も出てくるでしょう。単価があがることで、これまで以上に収入が伸びる可能性が高まるのです。
YouTubeの視聴回数と単価の目安
続いては、YouTubeの報酬体系について見ていきましょう。
ユーチューバーと呼ばれる人達がどれくらいの報酬をもらっているのか、検証していきます。
広告を付ける条件
YouTubeのパートナープログラムの規定が、2018年に厳しいものに改定されました。これは、動画投稿者が増えたことによる影響と考えられています。現在のYouTubeのパートナープログラムに参加する条件は次の通りです。
- 過去12カ月の総再生時間が4000時間以上
- チャンネル登録者数が1000人以上
上記の条件を満たしていないとYouTubeでは広告を表示できず、報酬は発生しなくなりました。改定前と比較するとかなり厳しい条件のようです。
単価の目安
YouTubeの報酬の目安として、かつては動画再生数×単価と言われていましたが、現在では一概に当てはめられません。
というのも、現在ではサブスクリプションというビジネスモデルが取り入れられていて、動画の視聴時間によって単価が変わるからです。
かつて、単価は0.1円と言われていましたが、現在はそうとも言えないようです。インターネット上を見ても、単価が下がったと報告する人もいれば、逆に上がっているという意見もあり、ジャンルや評価が影響しているという見方もあります。
アフィリエイトを始める前に
アフィリエイトを初めて行く前に、やらなければならないことがいくつかあります。
早く収益をあげたい気持ちもあるかもしれませんが、まずは土台をしっかりと整えていきましょう。
スキルや知識を得よう
競争率の高い化粧品や健康食品分野では、頻繁に新製品が発表されますし、金融分野であれば、金利や為替の状況も著しく変化しているでしょう。アフィリエイトに必要なツールなども日々開発され、先を行くには最先端の情報が不可欠です。
アフィリエイトは、ただ漠然とやっていても報酬を得ることは難しい世界です。日々新しい知識やスキルを身につけることが非常に重要になってきます。
規約などルールを把握しよう
ユーチューバーはYouTubeというサービスを利用していますし、ブロガーはブログサービスをレンタルしている人が多いでしょう。これは安定的な収入とはほど遠い状況と言えます。
なぜなら、利用しているサービスの采配次第でアカウントが消されてしまうリスクを伴っているからです。せっかく築いてきたアカウントが、簡単な規約違反で消されてしまったというケースもあります。
そうならないためにも、規約やルールをしっかり把握することが重要です。
継続することが大切
YouTubeで収入を得るには、再生数4000時間分に届くような動画を作らなければなりません。ブログでアフィリエイトを行っていくにしても、最初のうちは訪問者もおらず、記事数も少ないため収入を得るのは難しいです。
ここでモチベーションが下がってやめてしまう人も多いですが、継続してコンテンツを増やしていくことが重要です。アフィリエイトの収入は、ある日突然爆発的に伸びるということは少ないので、長い目で見て活動していく必要があります。
まとめ
ユーチューバーという職業が話題になっていることもあり、YouTubeは稼げる職業だと認識している人もいるでしょう。たしかに、トップユーチューバーと呼ばれる人達はかなりの収益をあげています。
しかしパートナープログラムの改定などもあり、大半の人は広告表示すら許可されていないのが現状です。一方でブログを使ったアフィリエイトも、訪問者数や記事数によって収入状況はかなり違います。
どちらの場合も、大切なのは継続して活動していくことです。動画時間や記事数は収入に直結しやすいですし、リピーターを増やしていくことが、収入に大きく関係してくるでしょう。