海外旅行に行く人も増え、旅行系のブログも注目を集めています。そんな旅行系のブログで稼ぎたい、アフィリエイトを始めたいという人もいるでしょう。そこで今回は、旅行系アフィリエイトの特徴や案件内容、稼ぐためのポイントをまとめてみました。
旅行系のアフィリエイトの特徴とは
アフィリエイトには美容系や金融系などさまざまなジャンルがあり、それぞれ特徴があります。
では、旅行系のアフィリエイトにはどのような特徴があるのでしょうか?まず概要から見ていきましょう。
メリット
旅行系アフィリエイトを取り扱うメリットとしてまず挙げられるのは、安定的な需要が見込めるということです。
例えば、ジャンルを『水着』にするとしましょう。水着の需要があるのは夏だけです。春から夏にかけては需要があるかもしれませんが、寒い時期になってくるとアフィリエイトの収益は極端に落ち込むでしょう。
しかし、『航空券』ならどうでしょうか。1年を通してみると、忙しい時期とそうでない時期はあるかもしれませんが、飛行機に乗らない人が極端に減ることはありません。
デメリット
一方、旅行系アフィリエイトのデメリットは何かと言うと、それは単価の低さと成約率の悪さです。
旅行系のアフィリエイトは報酬が低く、1%程度であることも少なくありません。50000円のホテルへの宿泊が成約しても、もらえるのはたったの500円です。ほかのアフィリエイトと比較してもかなり低めでしょう。
もう1つが成約率の悪さです。いったん予約してもキャンセルされてしまうと、アフィリエイトの報酬は発生しません。宿泊系の成約率は50%を切ることもよくあるようです。
旅行系アフィリエイトの主な案件
旅行系アフィリエイトと言ってもいろいろな案件があります。泊まる宿だけではなく、交通機関も含めて旅行中に利用するサービスは多くあるからです。
実際にどのような案件があるのかを見ていきましょう。
航空券
海外出張や旅行、国内の移動をはじめ航空券は常に安定した需要があります。
実際、航空券のアフィリエイト案件は多いようです。航空券の予約サイトやトラベルサイト、チケット会社など、さまざまなサービスで展開されています。
インターネットの普及によって、旅行会社や空港ではなく、Webサイトからの予約が増えていくことが予想されます。そのため、今後ますますアフィリエイトをしやすい環境になっていくのではないでしょうか。
宿泊ホテル
国内外を問わず、リゾートホテルや旅館、ビジネスホテルなどさまざまな案件があります。自身が泊まったことのあるホテルについての記事なら、内容もより質の高いものになるでしょう。
アフィリエイトに関しては、ブログから広告先のサイトへ飛び、そこで予約をすると報酬が発生する仕組みです。じゃらんや楽天トラベルなどの旅行系のサイトで展開されています。
ただし、宿泊がキャンセルされると報酬は発生しません。楽天トラベルの例を見ても、成約条件は利用者のチェックアウトとなっています。予約から宿泊までに間が空きすぎると成果対象にならないのも、少し厳しいですね。
趣味としては書きやすいですが、アフィリエイトとして考えると難しいものがあるようです。
パック
航空券とホテルを含めたツアーパックです。JALパックなどをはじめ、種類も多くあります。元々の料金が高めなので、マージンが高いと魅力的に感じるでしょう。20万円のツアーパックなら、1%でも2000円の報酬が発生します。
しかし、最近は1%ももらえないこともあるようで、旅行系アフィリエイトで本格的に稼ごうと思って扱っている人は、それほど多くないかもしれません。
知っておきたいポイント
アフィリエイトで収益をあげるにあたって、ぜひとも知っておいた方が良いポイントをいくつかまとめてみました。記事を作っていくときの参考にしてみてください。
検索ボリューム
ネットで調べるときに打ち込む単語を『キーワード』と呼び、このキーワードが月間で検索されている回数のことを『検索ボリューム』と呼びます。検索ボリュームが多いほど、その単語に興味を持っている人が多いということです。
自分のブログを検索結果に表示させたい場合にも、検索ボリュームは非常に参考になります。検索エンジンは、タイトルや記事内にキーワードが含まれているかを参考にして検索結果を表示するので、キーワードを意識して記事を作っていくと良いでしょう。
例えば、『旅行』というキーワードの方が『渡航』というキーワードよりもボリュームが多い傾向があります。つまり、タイトルには渡航よりも旅行という単語を入れた方が、注目が集まるということです。
検索ボリュームはGoogleキーワードプランナーなどで調べられます。
別記事への応用
1つの記事を書いたら、それを別の記事に応用して記事数を増やしていくという方法もあります。
例えば『ヨーロッパへの旅行』をテーマに記事を作成したとします。その記事を応用して、『ヨーロッパに行くための飛行機の予約』と『宿泊ホテルの紹介』というさらに2つの記事が書けます。
1つのノウハウを別の記事に応用することで、同じ内容から合計3つの記事が作れるというわけです。記事数や更新頻度も、アフィリエイトブログにとっては重要です。ある記事の内容を応用し、別の記事をもう1本書くなど、工夫して記事を増やしていきましょう。
書きたいことではなく収益を生むことを
旅行ブロガーに多いのは、自分の体験記です。観光地の雰囲気やホテルの様子、旅行中に起きたトラブルなどを記事にする人は多いでしょう。
しかし、残念ながらこういった記事はアフィリエイトには不向きです。
例えば、あなたがこれからニューヨークのホテルを予約する場合、次の2つの記事のうち、どちらを読みたいと思いますか?
- ニューヨークで泊まるべきおすすめホテル30選
- ニューヨークのホテルに泊まってきました
ホテルを探しているのなら、上の記事から参考にするホテルを選ぶのではないでしょうか?つまり、アフィリエイトとして報酬が得やすいのは上の記事ということです。
体験記はたしかに書いていて面白く、読んでいる方も面白いでしょう。しかし、アフィリエイトとして考えるのなら、書き方や見せ方を意識する必要があります。
安定して稼ぐために
安定して収益を生み続けるためには、どのようにブログ運営をしていくべきでしょうか?
ブログの運営を安定させるポイントについて解説します。
複数がおすすめ
別のジャンルを扱う場合、ブログは複数に分けた方が良いです。旅行ブログの中にペットや健康についてなどさまざまなテーマを織り交ぜてしまうと、旅行目的でブログを読んでいた人が離れてしまいます。
アフィリエイトは、ブログをお店に見立てるとわかりやすくなります。小さな個人商店なら、いろいろな商品を取り扱うよりも専門店にした方が収益が見込めるのです。
同様に、ブログも1つのジャンルにまとめた方が、集客が見込めます。複数のジャンルを取り扱いたい場合は、複数のブログを別々に作っていきましょう。
複数のブログに分けておくと、サービス終了などを理由に、どちらかのブログがなくなってしまっても、もう一方が残っているというようなリスク分散もできます。1つのブログの順位が下がってもほかのブログで稼げる、というようなことも可能です。
ターゲットごとに用意
ターゲットを分析していくとかなり細分化します。旅行のような幅広い層に需要のあるジャンルは、特に顕著です。
航空券に関するアフィリエイトをするとしましょう。国内線なのか国際線なのか、旅行なのか仕事なのか、ファーストクラスを使うのか、それともエコノミークラスなのかなど、ターゲットはさまざまです。
国際線を利用しようと思っている人は、国内線の記事は読まないでしょう。同時に、ファーストクラスの利用を考えている人は、エコノミークラスの記事には興味を示しません。
このように、航空券という同じテーマでも、ターゲットごとに読む記事が変わってくるのです。アフィリエイトを考えるなら、読む記事はターゲットごとに用意した方が、効果が高まります。
まとめ
旅行に行く人にとって旅行系の記事は書きやすいでしょう。しかし、旅行系のアフィリエイトは単価が低い傾向があるので、アフィリエイトを考えるならその点は注意が必要です。
ターゲットごとにブログや記事を分けていくといった配慮も大切になります。趣味としてのブログとアフィリエイトブログは、運用を明確に分けた方が良さそうです。