『働く場所や時間』に左右されず働けるノマドワーカーは、非常に魅力的です。しかし、これから始めようと考えたとき、気になるのは『収入』の面ではないでしょうか。ノマドワーカーの平均年収や向いている職種、成功するための秘訣などを解説していきます。
ノマドワーカーとは
ノマドとは英語で『遊牧民』のことを指します。サラリーマンのように職場や勤務時間に縛られず『自由』に働くスタイルです。
一見すると夢のような仕事ですが、仕事の案件は『自分で受注する』必要があったり、収入が思うように得られなくても『すべて自己責任』であったりする厳しい一面も持っています。
日本でノマドワーカーが認知された時期
ジャーナリストの佐々木俊尚氏が2009年に出版した『仕事するのにオフィスはいらない』という書籍が日本におけるノマドワーカーの始まりだと言われています。
それ以前にも海外ではすでに認知されており、特に北米では、ノマドワーカーの人口が多い傾向です。
ノマドワーカーが増加している理由
国内においてノマドワーカーという働き方を選ぶ人が増えてきていますが、なぜ近年になって増加しているのでしょうか。
その大きな理由の一つに『IT技術の発展』があります。
スマートフォンの普及によって、どこでもインターネットに接続できるので『クラウド上のファイルを手元で管理する』といったことが可能になりました。
『Wi-Fiが利用できるエリア』も増えてきており、パソコンやスマートフォンさえあればどこでも仕事ができる状況になってきています。
この流れにマッチしたノマドワーカーのスタイルは、非常に『現代らしい働き方』と言えるでしょう。
ノマドワーカーの平均年収とは
ノマドワーカーとして働く人々は、どの程度の年収を稼いでいるのでしょうか。現実問題として、面識のないノマドワーカーに年収について尋ねるのは難しいので、ここで解説していきます。
年収はスキル次第
ノマドワーカーと一括りに言っても、その職種はさまざまで個人によって知識やスキルは異なります。ここでのスキルとは『マーケティング』や『コピーライティング』などのスキルです。
同じ職種であっても『スキルを上手く生かせる人とそうでない人』では収入に大きな差が開きます。
年収を上げるためにできること
年収を上げるためには『情報発信能力』を身につけることが非常に大切になってきます。『ブログ』や『SNS』を通じて、自分の知識やノウハウを発信することで集客するのです。
ネット上の媒体で集客できれば、あとは『マネタイズ』するだけでビジネスは成立します。しかし、いきなり莫大な集客は難しいので、早い内からコツコツと情報発信する習慣をつけましょう。
また、ノマドワーカーの場合はSNSやブログの『お問い合わせフォーム』を通じて案件が舞い込んでくる可能性もあります。積極的に情報発信をしていくと、メリットがたくさんあるのです。
月収20万円超なら海外ノマドも夢じゃない
ノマドワーカーとして月収20万円を稼げるようになったら、『海外移住してノマドする』のも夢ではありません。
むしろ物価の安い国に住むことで、日本に住んでいるときよりも裕福な生活ができるケースもあるでしょう。また、方法によっては『節税対策』につながることもあるのです。
ノマドワーカー向きの職種とは?
ノマドワーカーに向いている職種にはどのようなものがあるのでしょうか。いくつか厳選して紹介します。
アフィリエイトブログ運営やライターなど
『アフィリエイト』とは、アフィリエイトリンクを自分のブログやSNSなどに掲載して、そのリンクを経由して商品やサービが購入されたときに報酬が派生するビジネスです。
アフィリエイトブログは扱うテーマにもよりますが、1度軌道に乗ると、放置していても自動で稼いでくれる『収益装置』の役割を果たします。
また、個人や法人が保有するメディアの記事を執筆する『ウェブライター』も人気です。特別な知識やスキルがなくても始められるので、敷居は低めと言えるでしょう。
また、ライターとして得た『SEO(検索エンジン最適化)』の知識や『ライティングスキル』を活用して『自分のメディア』を立ち上げることも可能です。
クリエイティブ系の職種
『デザイナー』や『プログラマー』などのクリエイティブ系の職種では『自分のスキル』をお金に変えられる点が特徴です。
IT系の案件は報酬が高いことも多く「サラリーマンとしてIT企業に勤めていた人がフリーエンジニアとして活動を始めた結果収入が倍以上になった」という実例もあります。
それ以外にも『イラストレーター』や『ゲームプランナー』など、自分の好きなことを仕事にしやすいのがクリエイティブ職です。
このような『スキルがものを言う職種』は、さまざまな仕事をしているうちにスキルが磨かれつつ実績もできるので『活動年数に応じて得られる収入も高くなりやすい』傾向にあります。
各種コンサルタント
『コンサルタント』も高い報酬が得られるので人気の職種です。自分の知識やノウハウを通じて、クライアントの悩みや課題の解決を助ける仕事をしています。
社会的地位も確立されており、収入も高い傾向にあるので、憧れる人も多いでしょう。しかし、『結果が伴わなければ信頼を大きく損なう』リスクを常に含んでいます。
ノマドワーカーとして選ぶなら、まずは別の職種で経験を積んだ後、その経験をもとにコンサルタントとして活動するとよいでしょう。
『先を見通す目』や『ロジカルな思考』なども必要になってくるので『専業コンサルタント』として活動するのは、より難易度が高まりますが、やりがいも感じられる仕事です。
カメラマンもノマド向き
『カメラマン』はカメラや三脚を持って外に出向き、自分が撮りたい作品を撮って販売します。そのほかには、クライアントの要望に沿って写真を撮ることもあります。
近年は『スマートフォンカメラ』の性能も向上しており、素人でもクオリティの高い写真を容易く撮れるようになってきました。
ノマドワーカーがカメラマンとして安定した収入を得るためには『素人やほかのカメラマンには真似できない強み』を持つ必要があるでしょう。
ノマドワーカー成功の秘訣
ノマドワーカーとして成功するための秘訣を披露します。サラリーマンとして働く場合は『収入に天井がある』一方で、ノマドワーカーには『際限がない』点です。
「始めるなら大きく稼いでみたい」人も多いでしょう。ここでカギになるのが『自動化』です。
収入を自動化することが大切
ノマドワーカーとして大きく稼ぐためには、自分の代わりに働いてくれる仕組みを作ることが大切なポイントです。
個人の労働力には限界があるうえに、使い捨ての案件ばかりを消費していても収入は増加しないでしょう。
そこで、ブログ運営などで集客・販売してマネタイズすることで『24時間自分の代わりに働いてくれる仕組み』が完成します。
この仕組みを強化したり、仕組みの数を増やしたりすることで『労働時間を増やすことなく』収入を増加し続けられるのです。
まとめ
ノマドワーカーとして成功したいのであれば、いつまでも労働に徹するスタイルから脱却する必要があります。
自分の手を離れたところでも収益が発生する仕組みが完成すれば、趣味に時間を割いたり、ビジネスの経験を生かしてコンサルタントになったりする選択肢もあります。
いずれにしても、生活の自由度が向上するのは間違いありません。まずは、ノマドワーカーとして安定して稼げるようになってから、情報発信能力をつけて収益装置を作るという手順がよいでしょう。
サラリーマンとして働いているときには得られないような、大きな収入を得るチャンスがノマドワーカーにはあるのです。