ブログ収入を得るためにはPVをチェックする必要があります。PVを目安にすることで、ブログにどの程度の収入があるかもイメージしやすくなるでしょう。PVと広告収入の相関性やSEOへの対策について解説します。参考にして収入アップを目指しましょう。
今さら聞けない PVって?
まずは、PVとは何かを解説していきましょう。すでにブログを運営していても「PVについて聞いたことはあるが正確にはわからない」人は、意外に多くいるかもしれません。
ぜひ、この機会にしっかりと理解していきましょう。
PVとアクセス数の違い
PVとアクセス数は、似て非なる言葉です。同じ意味として把握していると、これから説明する広告収入との相関性も正しく理解できません。
簡単にPVとアクセス数を解説すると、以下のようになります。
- PV(ページビュー):ブログ訪問者がどれだけのページを閲覧したか
- アクセス数:ブログ訪問者数
PVは、『ブログ訪問者がブログのページをどれくらい閲覧したか』で、仮に訪問者1人が10ページ閲覧すれば、10PVになります。
一方のアクセス数は『ブログの訪問者数』とほぼ同数です。ほぼ同数と表現しているのは、ブログ訪問者が同じ人物でもタイミングをずらせば、アクセス数を2とカウントするからです。
アクセス解析ツールによっては、同一のブログ訪問者を複数回カウントせずにアクセス数を1とする場合もありますが、ほとんどの場合は重複カウントをします。
カウントの仕方に注目するよりも『ブログ訪問者が一体どれくらいのページを閲覧しているか』が広告収入には重要です。
ページがたくさん閲覧されないことには、広告がクリックされて商品が購入されるなどの成果が発生せず、報酬にはつなげられません。
PVはどれくらいあればよい?
『PVはどのくらいあると稼げるのか』について、ブログをこれから始める人は気になっているでしょう。ブロガー、もしくはブログによって、収入にはばらつきがあります。
同じ月間PV数でも、ブログで取り上げている商品によって報酬額に違いがあるうえに、少ないPVでもうまく成約につなげているブロガーもいます。
成果報酬型とクリック報酬型の広告をうまく組み合わせている場合、『月間5万PVで1万5000円ほどの収入』が基準と考えてみましょう。
月間5〜10万PVというのは、ブログ運営していくうえで一つの指標になる数値です。その辺りのPV数を目指しつつ、目安の収入を把握しておきましょう。
PVと広告収入の相関性
ここからは、多くのブロガーやこれからブログを始める人が気になっている『PVと広告収入の相関性』について見ていきます。
繰り返しになりますが、紹介する目安が全てのブログに共通して当てはまるわけではありません。あくまでも目安として理解しておきましょう。
成果報酬型アフィリエイトの場合
『成果報酬型』のアフィリエイトは、ブログに掲載した広告がクリックされた後、商品やサービスが購入された場合に報酬が発生する仕組みです。
紹介できる商品は幅広くあります。ダイエットや脱毛、転職系などの人気分野から『楽天市場』や『アマゾン』などの通販サイトで販売している商品も紹介することが可能です。
ブログ訪問者から広告をクリックしてもらうだけではなく、商品の購入をしてもらわなければいけないため、報酬までのハードルは高くなります。
しかし、ブログをうまく運営してPVを集めているブロガーの中には、15万PVで150〜200万円の収入を得ているケースもあるのです。
取り扱うジャンルによっても報酬額が異なるので、比較的、高単価な商品やサービスもブログで紹介していくとよいでしょう。
クリック報酬型アドセンスの場合
『クリック型報酬型』の広告では『グーグルアドセンス』が有名で、1クリックあたりの報酬単価も高めです。
グーグルアドセンスを掲載して、広告がクリックされると1クリックあたり数円から数十円の報酬額になります。月間PV数とグーグルアドセンスの収益の相関性は以下が目安です。
- 月間1万PV:2000円
- 月間10万PV:2万円
- 月間30万PV:6万円
- 月間100万PV:20万円
- 月間500万PV:100万円
このように、月間PV数に比例して収入もアップしていきます。しかし、成果報酬型のアフィリエイトに比べると、PVを増やしても収入が一気に上がることはありません。
クリックされるだけで報酬につなげられる容易さを思えば、仕方のないことでしょう。逆に言えば、広告のクリックだけで報酬につながるのでブログ初心者でも稼ぎやすくなっています。
オンライン ビジネス – ウェブサイトの収益化 | Google AdSense – Google
コンテンツ販売をする場合
成果報酬型・クリック報酬型以外でブログ収入を得るには『コンテンツを販売する』方法があります。コンテンツとは『自分独自の商品』です。
例えば、動画やPDFなどに、自分が体験した有益な情報をまとめて販売するなどがあげられます。得意分野や専門分野があるなら、その知識やノウハウを販売してみるとよいでしょう。
これは、いわゆる『情報販売』で、価格を自分で決められるのが強みです。売り切りのものではなく『月額制のメルマガ』や『オンラインサロン』にすると、定期的な収入につなげられます。
コンテンツを販売するために、集客やセールスを効果的にする必要はありますが、アフィリエイトと違って『自分が販売をやめない限り収入源になる』のが魅力です。
なかには、月間6万PVほどで50万円くらいの収入を達成しているブロガーもいます。先ほど触れた、月間PV数と収入の指標に比べると、額が非常に大きいのがわかります。
PVをアップさせることのメリット
PVをアップさせれば、多くのメリットから、さらなるブログ収入の向上につなげられます。
リピーターの増加
ブログのPVが増えると、アクセス数にも好影響があります。1人のブログ訪問者が複数のページを閲覧するので、リピーターになる可能性が高くなるのです。
ブログ訪問者にとって『有益な情報がたくさんあるブログ』と認識されると、ブックマークされて、何度も訪れてくれるようになるでしょう。
仮に、ブックマークをしたユーザーが1回目のアクセスでは10PVでも、続けて10回訪問してくれれば100PVと、かけ算でPVが増えていきます。
ブログへの信頼度が上がる
PVが増えると『ブログの信頼度』も向上します。
ユーザーは、頻繁に閲覧するブログには『情報源』としての信頼を寄せているからです。自分がユーザーの場合に置き換えるとイメージしやすくなるでしょう。
『このブログはいつもためになる情報が書かれている』と1度ブログ訪問者から信頼を得られると「このブロガーが紹介する商品なら使ってみよう」と商品が購入されやすくなります。
なかには、ブログに初めて訪問する人もいますが、その場合は訪問者が商品を購入するまでの不安要素を解消させるような『ブログ内の導線づくり』がポイントです。
SNSで記事を紹介してもらえる可能性も
今や、多くの人が『SNS』を活用してコミュニケーションを図る時代になっています。
ブログのPVが増えると、ブログ訪問者が「この記事は面白い」「ためになる記事だった」などと、SNSで発信してくれる場合もあります。
ブログのユーザーが集客の役目を果たしてくれることにもなるので、PVアップも効率的になるでしょう。
その際、ブログ訪問者が1ページしか閲覧しなければ、SNSでの発信には期待できませんが、10ページ程度読めばどれかが気にかかって紹介される可能性も高まります。
ユーザーが思わず読み進めてしまうような、役に立つ情報を盛り込んだ記事を心がけましょう。
PVアップのためにするべきこと
最後に、PVアップのためにすべきことを解説します。ポイントは二つです。
SEOの対策をしよう
ブログのPVアップのために誰もが『SEO(検索エンジン最適化)』の対策に取り組んでいます。検索エンジンで検索されたときに、自分のブログが上位に表示されるように施策するのです。
PVを上げるなら、特に『内部対策SEO』に取り組んでみましょう。
- タイトルに複数のキーワードを入れる
- コンテンツ(記事)の文字数を増やす
- 画像や表を入れてみやすくする
以上の三つはブログ初心者でも取り組みやすい方法です。タイトルにキーワードを複数入れると、検索者に記事の内容が伝わりやすくなります。
実際に記事を読んだときに、文字数が比較的多く、画像や表があるものは、視覚的にもインパクトを与えられるので、ページからの離脱者が少なくなる効果がきたいできるでしょう。
ページからの離脱者が減れば、PVアップにつなげられるのです。
大切なのは継続すること
ブログで稼ぐことに最も重要なことは『継続すること』です。ブログは開設してからすぐに稼げるようになるのは難しいでしょう。
稼いでいるブロガーは例外なく、継続して記事を作成・更新しています。日々、コツコツと作業をしていくことが重要です。
また「この記事はなぜPVが増えたのだろう」「この記事が読まれていないのは文字数が足りないのだろうか」など、自分のブログを客観的に分析してみるのもよいでしょう。
『P(プラン)D(実行)C(評価)A(改善)』を繰り返して継続していくことで、収入に結びつくでしょう。
まとめ
ブログ収入を考えるうえで、PVは日々確認したい数値です。グーグルアドセンスなら、月間PV数で収入の目安もわかってきます。
アフィリエイトやコンテンツ販売は、ジャンルや価格設定に収入は異なりますが、PVをある程度確保しないと稼げません。
PVアップには内部対策SEOに取り組むとともに、何よりも継続した記事作成がポイントになります。日々、コツコツとブログを運営していきましょう。